【修理事例集】可愛い♪セイコーリングウオッチの修理をしました

今回、修理のお問い合わせをおただいたお客様からセイコーリングウオッチの修理のご依頼をいただきました。中の状態にも興味を持っていただき、他のお困りのお客様のためにも、修理状況をブログにて紹介することを、快諾いただきました。

【症状】
◎動かない。
◎巻上ができない。

という状況で、当店に届きました。

外観は多少傷などもありましたが、風防(文字盤のガラス部分、このタイプはプラスティックなので”風防”と呼びます)が綺麗。丁寧にお使いだったのだと思います。

内部の状態

これはリューズから、時間合わせをしたり、ぜんまいをまいたりする部分を文字盤側から見た状態です。リューズの巻真(ネジ山が見える部分)も錆も無く、なかなか綺麗、金属がすれる部分のグリースはもう見えない状態(滑りが悪い)です。


赤い部分が”穴石(あないし)”と言われます。ここの小さな穴に、歯車の棒の先端がはいります。ここにオイルを注油します。ここのオイルもすでに無くなり、汚れが付着していました。しかし、完全に止まってしまうほどの、状態ではありませんでした。


ついに発見!赤い丸の中に見える埃(0.5mmほどの太さのごみ)が、ガンギ車とアンクルの爪石の部分に挟まっていました。ここが止まってしまうと、いくらぜんまいをまいても「動きません」、さらに動かないため、ぜんまいがほどけず、「ぜんまいも巻くことができません」。

【分解掃除(オーバーホール)】は大きく説明すると
『分解→洗浄→注油・組み立て→完成』となります。その各段階で、部品の減りや錆びの有無、部品のコンディション(曲がりが無いかなど)を見ていきます。


組み立ての途中の写真です。綺麗になった部品たちを1つ1つくみ上げて行きます。


こちらが組み上がったものです。
そして、巻き上げて、動き出すか、緊張の一瞬は動画にてご紹介します


数回巻き上げた状態ですぐに「始動」するのが良い状態の目安です。

ここからさらに、タイムグラファー(精度を読み取ることができる機械)にのせて、精度の調整を行います。
機械式時計の場合、同じ状態でも精度が変化しますが、時計の向きによっても、刻々と精度が変化します。時計の向きで大きな精度差が出ない状態に調整を行います。

タイムガーデンでは、12時間後にも精度の確認をしまして、微調整を行います。


針の取り付けを行い、ケースにしまいます。
※ケースはすでに、洗浄・磨き済みです。


風防の外装部分も取り付けを行い、数日ランニングテスト。
そこから、お客様のもとへ配送させていただきました。

いかがでしたでしょうか?故障の内容はさまざまですが、修理はこのようにして進められていきます。
もし、「このリングウオッチも修理できるかな?」
「質問があるんですが・・・・」という方向けに
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