セイコーレディース指輪時計(手巻き機械式 リングウォッチ)の歴史
緩やかに時間が流れる機械式時計。今回はその中でもレディースの、セイコー指輪時計(リングウォッチ)の歴史をご紹介したいと思います。
私が指にすることはできないんですが、そのボリュームのあるリングデザインの可愛らしさ・カラー・手巻きの機械式時計が使われていることから、とても興味がありました。
すでに生産が終わって35年以上の年月が経っているため、資料も少なく今後このページも加筆・修正を行います。ほかにも情報をお持ちの方はぜひ教えてくださいね。
【セイコーリングウオッチ(指輪時計) 機械式時計の歴史】
(今持っているカタログ情報から拾いました)
≪1960年代後半≫生産開始 正確な開始年は不明 種類も不明
≪1970年≫一部の指輪時計は10Sから11Sムーブメントへ変更したようです。カタログデータで、1つのモデルに10Sと11Sという記載があります。翌年の71年のカタログから11Sのみに移行しているため。1970年にムーブメント(内部の機械)の変更が行われたと思われます。そのため「10-●●●●」という記載がある指輪時計は1960年代に製造と考えます。
≪1971年≫ 詳細データなし
≪1972年≫ 詳細データなし
≪1973年≫ 詳細データなし
≪1974年≫ カタログVol1 15種類 カタログVol2 17種類
≪1975年≫ カタログVol1 データなし カタログVol2 20種類
≪1976年≫ カタログVol1 17種類 カタログVol2 データなし
≪1977年≫ カタログVol1 16種類 カタログVol2 16種類
≪1978年≫ カタログVol1 16種類 カタログVol2 12種類
≪1979年≫ カタログVol1 9種類 カタログVol2 9種類
≪1980年≫ 指輪型機械式時計無し
この時代のリングウオッチに使用されたムーブメント
10S
11S
17QS
1700
【防水性能】非防水
(今の時計はゴムのパッキンを入れることで、防水性能を持たせていますが、そういった性能もなく、デリケートな構造をいしています)非防水のため、湿気・汗が入り内部やケースに錆を起こしやすいです。そのため指輪時計が35年以上経っても綺麗な状態で残ることは大変難しく、貴重品です。
【レディース用小型機械式ムーブメントの終了】
セイコーといえば世界初のクオーツ時計(電池を使った、現在の時計の元祖)アストロンが生まれました。1970年代前半に女性用の時計にまで使われるようになり、クオーツ時計が主流になりました。そして、レディースの機械式ムーブメントは製造されなくなりました。
この指輪時計に使われている機械式ムーブメントも1970年代には生産が終了し、現在同じ機械は作られていません。
ほとんどの時計が、刻印された『固有番号』により「生産年」さらに「生産月」まで判別できるようになっています。
貴重なセイコーのリングウオッチ、もしもあなたと同じ「誕生年」と「月」があったら、それはもう『運命の出会い』。そんな時計との出会いもつくれたら、と考えています。
【タイムガーデンで販売中の指輪時計コーナーはこちらです】
https://timegarden.theshop.jp/